2017年4月20日木曜日

国際認証「グローバルGAP」=高品質ということではない

今日のちょっと気になったニュース。

 流通大手のイオンは、2020年までに自社のプライベートブランドで取り扱う全ての生鮮食品を、「持続可能な商品」にするという目標を発表しました。

 イオンが2020年までに調達する「持続可能な商品」とは、国際的な認証にもとづいてつくられているもので、例えば、農産物では生態系の維持などに配慮した農薬の使用を定める国際認証「グローバルGAP(ギャップ)」などを取得した商品に限ります。

TBSニュース

健康に関心がある人からすると
ん?どういうこと?
と気になりますね。

でグローバルGAPについて
少し調べてみました。

時事通信が発行している農業情報誌、
Agrio2015年4月号にずばり
「グローバルGAPとは何か」
という記事がありました。

かいつまんで話すと

これまで小売業者は
農産物の作り方について
個別の条件を求めていた

<デメリット>
小売側:ちゃんと守られているかチェックに手間がかかる
農業側:出荷先ごとに栽培方法を変えるため手間がかかる

そこで小売業界が共通の規格を作成

ということです。

農作物を作るにあたっての
最低限の共通ルールを決めた
ということですね。

欧米で発祥したこの基準が
今では世界的なデファクトスタンダードに
なっているようです。

しかし日本では都道府県や農協ごとに
ローカルGAPで運用されており、
それがブランド食品(りんごとかお茶とか)の
偽物が出回る原因になってるとのこと。

来たる東京オリンピックでは
選手村で出す食事は
このグローバルGAP基準を
満たしたものしか使えない可能性があるため
農水省も認証取得に焦っていると。

消費者として認識しなければいけないのは
グローバルGAPが認証するのは
「生産工程管理」
であって
「品質」
ではないということ。

あくまでB to B(企業間取引)のルールなので
高品質を保証するものではない、
という点ですね。

イオンは今後、生鮮食品をすべて
グローバルGAP基準のものにしていくそうですが、
イオンの生鮮食品=高品質
ということではないことに注意です。

0 件のコメント :

コメントを投稿